「SNSに投稿するコンテンツの制作に時間がかかる」と悩んでいるSNS運用担当者は少なくありません。
SNSコンテンツをスムーズに作成するには、コンテンツカレンダーや制作マニュアルなどの準備が重要です。
本記事ではSNSにコンテンツを投稿するまでの流れを解説し、それぞれで効率化のヒントを紹介します。
「SNSのコンテンツ制作にかかる時間を短縮したい」「SNSコンテンツのネタを考えるのに時間がかかる」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
SNSコンテンツを投稿するまでの流れ
まず、SNSでコンテンツを投稿するまでの流れを把握しておきましょう。
一般的には、以下のようになります。
- コンテンツカレンダーを作る
- コンテンツを企画する
- コンテンツを制作する
- コンテンツを投稿する
SNSコンテンツの内容を考える前に、コンテンツに関するさまざまな情報を一元化したカレンダーである「コンテンツカレンダー」を作成するのがおすすめです。
コンテンツカレンダーを作り、あらかじめ投稿内容と投稿日時を決めておくと、計画的な投稿ができます。
また、焦らずにコンテンツが制作できるため、投稿の質も上がるでしょう。
コンテンツカレンダーの作り方から、コンテンツ内容の企画・制作・投稿まで、それぞれステップ別に解説します。
ステップ1.コンテンツカレンダーを作る
コンテンツカレンダーには、プレスリリースの配信日や新商品の発売日など、自社のマーケティングで重要な日を「必ずSNS投稿する日」として書き込みましょう。
続いて、炎上のリスクを減らすため、災害や戦争などを思い起こさせる日(3月11日や8月15日など)を「SNS投稿を避けるべき日」として記入します。
コンテンツカレンダーに書く具体的な内容は決まっていませんが、主に以下のような内容を書き込む場合が多いです。
- 投稿先メディア
- 投稿日
- 投稿時間
- ターゲット
- テーマ
- ハッシュタグ
- 投稿コンテンツ(画像・文章)
コンテンツカレンダーの大枠が決まったら、次の企画のステップで中身を埋めていきます。
ステップ2.SNSコンテンツを企画する
SNSに投稿するコンテンツを企画するときに、ゼロの状態からアイディアを思いつくのは大変なことです。
SNS運用がうまい同業他社や、似たジャンルで発信しているインフルエンサーの投稿内容を参考にしてみましょう。
ただ同じようなコンテンツを投稿するのではなく、自社のオリジナルの切り口・視点からオリジナリティのあるコンテンツを作るのがポイントです。
企業のSNSのコンテンツは、大きく分けると社内の情報を発信する「マーケティング系」と見た人が楽しめる「企画系」の2つです。
【社内情報】マーケティング系コンテンツ
マーケティング系コンテンツとは、以下のような内容のものを指します。
- 新商品の発売
- キャンペーンの実施情報
- イベントの開催
- 自社の日常
- 業界ならではのあるある
新商品やキャンペーンのお知らせだけでなく、自社や業界の魅力的な一面も発信していくと、思わぬところからファンが増えるかもしれません。
【世間の話題】企画系コンテンツ
企画系コンテンツとは、社会全体のイベントや記念日と、自社の商品やサービスをからめて作るコンテンツのことです。
- 祝日・祭日・大型連休
- 母の日などの〇〇の日
- トレンドの話題
- 今日の天気
Twitterは「今日は何の日?」という情報をまとめたモーメントカレンダー(1*)を配布しているので、ぜひ参考にしましょう。
トレンドについてはGoogleトレンド(2)やYahoo!リアルタイム検索(3)で、世間で話題になっていることが把握できます。
記念日やトレンドは、すべてを取り入れる必要はありません。
自社の商品やサービスと関係があり、うまくからめられるものだけを取り入れましょう。
ステップ3.SNSコンテンツを制作する
SNSコンテンツは、メディアによって最適な画像の見せ方や文章のテイストなどが変わりますが、よいコンテンツを作るには一定のルールがあります。
コンテンツ制作のポイント:文章
Twitterは従来の文字数制限が緩和され、Twitter Blueに課金すれば最大で2,000文字までツイートできるようになりました。
しかし、タイムラインでは最初の数行しか表示されないため、今までどおりに簡潔にまとめた文章でユーザーに興味を抱かせる必要があります。
また文章の中で「ですます調」と「である調」が混在したり、表記ゆれがあったりすると、ユーザーは内容に集中できなくなります。
文体や固有名詞の正誤、表記ゆれをチェックできるよう、チェックリストを作るとよいでしょう。
コンテンツ制作のポイント:画像・動画
画像や動画などのビジュアル要素は目を引きやすいため、たくさんの情報があるSNS上で目に留めてもらうためには重要な要素です。
投稿コンテンツに統一感を持たせると、アカウントのイメージを作りやすくなります。
画像の色合いや文字入れするときのフォント、写真の構図やフィルターを統一し、プロフィールページで見たときにスッキリした印象になるよう、設計しましょう。
ステップ4.SNSコンテンツを投稿する
コンテンツを投稿する際には、誤りのないよう細心の注意が必要です。
ミスを防ぐためには、チェック体制を整えましょう。
コンテンツの作成者とは別の人がWチェックできるよう体制を作っておきます。
内容だけでなく、投稿時の操作ミスが起こらないよう、チェックリストを作成し、守るようにしましょう。
また、SNSの投稿は、毎回同じ時間に行うと覚えてもらいやすくなり、効果的であるため、ツールなどの予約投稿機能を使うのがおすすめです。
おわりに
SNSコンテンツを効率的に投稿するためには、コンテンツカレンダーを作り、計画を立てて実行するのがおすすめです。
企業アカウントでは、自社がアピールしたい情報であるマーケティング系コンテンツと、記念日やイベントと自社をからめた企画系コンテンツを中心に制作します。
コンテンツ制作の際は、言葉遣いや画像の加工方法などのマニュアルを用意すれば、複数人で担当しても、コンテンツに統一感が出るでしょう。
投稿段階では、ミスが起きないようあらかじめチェックリストを作り、何重にも確認してから投稿するように心がけましょう。
(1*)Twitterモーメントカレンダー
https://marketing.twitter.com/ja/collections/moment-calendar
(2*)Google トレンド
https://trends.google.co.jp/home
(3*)Yahoo!リアルタイム検索
https://search.yahoo.co.jp/realtime