PRや広報においても、SNSの重要性は無視できません。
企業がさまざまな媒体を駆使し、使い方を工夫することで、イメージアップや採用力強化に向けて動いています。
世の中の動き的にも、SNSを活用せずに広報活動は行えないといっても過言ではありません。
本サイトでは広報やPRにおけるSNSの活用方法を徹底解説します。乗り遅れた方も巻き返せるよう、具体的な成功事例も紹介しているため参考にしてください。
PRや広報にSNSを活用することはあたり前?
PR・広報とは、企業のサービスや取り扱っている商品の情報を発信する業務のことです。広報にも社員向け、投資家向けなどさまざまなものがあり、具体的にはプレスリリース、記者会見などを連想するでしょう。
広報活動自体は昔からあるものですが、近年はSNSの活用がポイントです。そもそも利害関係者のSNS活用率が高まっているため、企業もSNSを活用して広報活動をせざるを得ない状況です。
総務省が2020年に発表した「令和元年通信利用動向調査」によると令和元年時点で、SNSを利用する個人の割合は、国民全体の約70%に上ることがわかりました。(1*)
また業界を問わず、企業のSNS利用状況も上昇しています。特に注目すべきが、広報目的でSNSを活用する企業が増えていることです。(2*)
このようなデータからも、企業がSNSを活用してPRや広報活動を行うことはあたり前の時代と考えてよいでしょう。
広報におけるSNS活用の重要性
広報やPRではSNSの活用が重要です。それは上で解説した通り、SNSの利用があたり前になっているからという理由だけにとどまりません。SNSを活用すると、下記のメリットがあります。
- 拡散力を使って一気に認知拡大ができる
- オフラインでは繋がれなかったお客さまと繋がれる
- ファンの育成ができる
SNSを活用しないことが、機会損失を生んでいると考えて良いでしょう。具体的にSNS活用の重要性を解説します。
拡散力を使って一気に認知拡大ができる
SNSの最大の強みといえるものが、拡散力の高さです。媒体によって機能は違いますが、いいね、リツイート、シェア機能を使えば一気に情報を発信できます。
特に採用や商品のPRでは、より多くの人に魅力的な情報を届けることが重要です。どれだけ良いサービスを作っても、多くの人に魅力的な情報が伝わらなければ意味がありません。
また自社発信の内容に加えて、第三者からの評価も拡散されることがポイントです。SNSユーザーはリアルな口コミを重視する傾向にあるため、SNSの活用は非常に重要です。
オフラインでは繋がれなかったお客さまと繋がれる
SNSは世界中の場所を問わず情報を発信できるため、オフラインでは繋がれなかったお客さまとつながることができます。日本以外の人に向けた商品を開発しても、オフラインのみではなかなか情報が行きわたらないでしょう。SNSを使えば、日本であるか否かにかかわらず、有益な情報を届けることができます。
ファンの育成ができる
SNSを使えば、フォロワーと定期的な接触ができるため、ファンを教育できます。
定期的に投稿することで、単純に接触回収が増え、関係性が深まるためです。その商品をアピールするだけでなく、企業やブランドの思いも伝えることができます。
ファンになってもらうことで、採用につながったり、継続的に商品を買ってくれるお客さまを見つけることができるでしょう。会社の信頼向上にもつながるため、SNSで定期的に情報を発信することは非常に重要です。
SNS広報の成功事例
SNS広報を使って、成功した事例は多数あります。SNSは媒体の特徴があり、正しく使い分けることでより成功に近づくでしょう。成功事例は業界を問わず、どのような企業にもチャンスがあります。成功事例を参考に、今後の広報について考えましょう。
ラインを使ったユニクロ
ユニクロはLINE公式アカウントを使って、ユニクロの世界観を多くの人に伝えることに成功しました。LINE公式アカウントでは、新商品の情報やクーポン情報を定期的に発信しています。
お客さまにもメリットがあるよう、ポイントの付与や特典も用意されています。お客さまのメリットも考慮した発信をすることで、ファンの獲得につながりました。
LINEそのものをカタログのように使っており、フォローするだけでユニクロの世界観がわかるように工夫されています。
Facebookを使ったJAPAN AIRLINES
JAPAN AIRLINES(JAL)はFacebookを活用することで企業イメージを向上させ、採用活動にもポジティブな影響を与えています。JAPAN AIRLINES(JAL)は2010年に起こった経営破綻で、ブランドイメージががた落ちしてしまいました。
そのようなイメージを回復するためにFacebookアカウントを開設しましたが、今はフォロワーが多い企業ランキングにも掲載されるほど人気のアカウントです。JAPAN AIRLINES(JAL)は投稿で実名顔出しを徹底し、リアルな現場の雰囲気を伝えることを重視しました。
そのような投稿が実際に働く現場をイメージすることにつながり、採用でも成功につながっています。
広報においてSNSを活用する際の注意点
SNSは非常に便利なツールである半面、活用する際は注意点もあります。特に広報やPRとして使う場合は、誇張表現に注意しましょう。企業が一方的に情報を発信しても、ユーザーには全く響きません。
むしろ邪魔なものとして認識され、ネガティブな印象を持たれる可能性もあります。情報が手に入りやすい場所だからこそ、誰に見られてもよい情報だけを発信するようにしてください。
また間違った情報や、ネガティブな表現は拡散され、炎上につながることもあります。SNSでの炎上は、企業の存続につながる大問題になることもあります。ネット上の問題ととらえず、真剣にSNSと向き合いましょう。
おわりに
どのような業界、企業にとってもSNSの活用が広報にとって重要かがおわかりいただけたでしょうか。SNSは無限の可能性を秘めており、工夫次第で無名企業も一気に話題になることができるでしょう。
しかし今となってはほとんどの企業がSNSを活用している時代です。SNSを活用することはあたり前で、企業独自の強みやお客さまによりそった発信を行わなければ、他の企業に負けてしまいます。本サイトで解説した内容を参考に、自社の広報活動の強化も進めてください。
(1*)https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/200529_1.pdf
(2*)https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/190531_1.pdf